本来無一物(ほんらいむいちもつ)
本を読んでいて、「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」という禅の言葉は知りました。
人間は何一つ持って生まれてきたわけでもなく、亡くなるときも何一つ持って
行けない。
もともとの人間の存在です。
人間は生まれながらにして心は清浄だそうです。
長い間生きていくうちに、見栄、過剰なプライド、嫉妬などマイナスな心が染みついてきたと思います。
中国の宋の時代の政治家であり、詩人の蘇東坡の詩に
「無一物中無尽蔵。花あり月あり楼台あり。」という一節がございます。
ここには、何もないかのようだが、美しい花があり、綺麗な月があり、立派な楼台があ
る。それで十分満たされているという内容です。
名誉、名声、富はあくまで結果で、執着するものではないと思います。
禅語で「執着を捨て去る」ことを「放下著 〈ほうげじゃく〉」というそうですね。
若い頃(今も?)に関西に出張して営業活動したことがあります。
「ほかす」の意味がわからず、大事に持っていたことがあります。
「保管する」という意味だと勘違いしてしまいました(笑)
私は過去に以前の会社で社長になったばかりの頃は驕りがあり、大きな勘違いをしていたことに気づきました。
そのことに気づかせてくれた経験に感謝しています。
「過去の経験」、「今」をプラスにするかしないかは自分次第だと思います。
初心を忘れず、純粋な心を持つことの大切さを知りました。
まわりからの支えのお陰で生活できている感謝を忘れず、自分を磨いていきたいと思います。
自分も楽しく、周りの人にも喜ばれる人生を歩むために。
次のネイティブアメリカンの名言は心に響きます。
「あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。
だから、あなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい。」