加減上手
仕事が多忙であったり、慌ただしい日々を過ごしているからこそ、心の余裕が必要だと感じています。
「完全を望むと麻痺がくる」はイギリスの名宰相チャーチルの名言です。
人間なので、「私、失敗しないから」とはいかないですよね。
完全を望むと心の麻痺が生じるので、バランス感覚が必要です。
バランス感覚に必要な加減上手は斎藤茂太さんのお言葉があります。
「手加減・さじ加減・いい加減」です。
程よいバランス感覚を表しています。
この「いい加減」という言葉が好きです。
この場合の「いい加減」はデタラメという意味ではありません。
よい程合いという意味です。
「いい加減」という言葉で思い出したことがあります。
まだ20代の駆け出しの営業マンの頃、上司に「いい加減なところがいい」と言われて褒められているのか、けなされているのか複雑な思いでした。
真面目に仕事に取り組んでいるのに「いい加減」だなんて、傷つく(T_T)と思っていました。
「これから経験を積んで、お客様に信頼されるようになる。今、お客様に可愛がられているのは、いいことなんだよ。買う方も人、売る方も人なんだから。」と その時に上司に言われた言葉が今も記憶に残っています。
自分一人では大したことはできなくても、謙虚に真面目に取り組んでいれば、手を差し伸べて下さる方がいるんですよね。
謙虚な心、感謝の心をもって人との繋がりを大切にすれば、人生もビジネスも拡がっていくと思っています。
加減上手の話から脱線して、申し訳ございません。
完全を求めず、頑張りすぎず、もっと楽に生きていけたらと思います。
100歳の精神科医の高橋幸枝さんの著書「こころの匙加減(さじかげん)」
を読んで癒されました。
最後のページのお言葉をご紹介いたします。
「頑張りすぎず、自分を甘やかせすぎず。
我慢しすぎず、他人を頼りにしすぎず。」